Faculty of Economics
英国オックスフォード大学・ハートフォードカレッジ【夏季留学プログラム参加報告】

2025年9月3日

英国オックスフォード大学・ハートフォードカレッジが提供している3週間の短期留学プログラムに、本学部から6名の学生が参加しました。

経済学科「海外語学研修」、国際経営学科「外国書購読2」の科目名の元で提供している本プログラムでは、様々な国や地域から参加する学生とともに、イギリス文化に関する幅広い知識を学びながら、英語によるコミュニケーション力を高めることを目指します。留学中は大学の寮で生活し、オックスフォード大学の現役学生がResidential Adviser(RA)として常時サポートしてくれます。

今年は2025年8月3日(日)〜23日(土)の約3週間で実施され、経済学科2名(全員1年生)、国際経営学科4名(1年生3名&2年生1名)、合計6名の学生が参加しました。

このうち、国際経営学科1年の東彩加(アズマアヤカ)さんから、本プログラムに関するレポートをいただきました。他では聞けない貴重な内容がたくさん含まれていますので、ぜひご一読いただければと思います。

オックスフォード夏季留学プログラムに参加して【国際経営学科1年 東彩加】

クラスメートの構成

今回のプログラムには30名強のメンバー(日本・中国・台湾・香港)が参加していて、初日のクラス分けテストを終えた後に4つのクラスに分けられました。テストは筆記テストとスピーキングの2種類があり、筆記テストはGrammar が9割を占めていたのに対して、スピーキングは担当した先生や順番によって内容はバラバラでした。
2クラスごとに担当の先生や教室の場所が全く異なり、授業内容もクラスによって違うのが印象的でした。私のクラスと隣のクラスは8名で、そのうち6名が中国・台湾・香港の子でした。

主な授業内容

授業ではイギリスの文化やイディオム、スラング(social butterfly や piece of cake など)、ビジネス(面接練習や交渉練習など)、バースやブレナム宮殿での課外学習に向けた事前学習、ジェーン・オースティンやシェイクスピアなどのイギリス文学について学びました。私のクラスでは、日本とイギリス、中国などの文化比較や意見交換も行いました。授業を静かに聞くよりも、積極的にスピーキングを行うアクティブラーニングが多く、聞かれたことに対してスムーズに答える力も求められました。午前の授業の間には30分のティータイムがあり、RAや先生と交流する機会も多く、積極的に話すようにしました。

課外学習・課外活動

1週目と2週目の金曜日に、それぞれ専用のCoach(長距離バス)で課外学習に行きました。1週目はコッツウォルズとブレナム宮殿、2週目はバースに行きました。現地に着いたらほとんどが自由行動だったので、それぞれ自分のペースで行きたいところを回れました。
また、平日の授業後には毎日RAが企画してくれるアクティビティがありました。必ず参加しなければならないものではなく、希望者が参加する形式で、日によってピクニックやパンティング(ボート)、スポーツなど様々な活動が用意されていました。

寮の特徴

私たちのプログラムのメンバーは2ヶ所の寮に分かれて生活しました。私の寮は各部屋にバストイレが備え付けられていました。寮の中にはランドリーやコモンルームがあり、ランドリーは洗濯・乾燥それぞれ1回で£5ほどかかりました。コモンルームにはウォーターサーバーやトランプなどが置いてあり、みんなで遊んだり、プログラム最終日のプレゼン準備をしたりして過ごしました。

授業以外の過ごし方

土日は完全に自由行動でした。私は友人数名と朝カフェに行ってからストーンヘンジに行ったり、ハリーポッターのツアーやウィンザー城など様々な観光に出かけました。皆それぞれ好きなように過ごしていたようで、休日を使ってフランスに行ったメンバーもいました。

このプログラムに参加して良かったこと

まずは、英語力が向上したことです。私のクラスは大多数が中国・台湾・香港の学生だったため、わからないことがあっても自分で工夫して英語で伝える必要があり、英語で伝える力が必然的についたと思います。また、同じクラスの学生は皆英語力が高かったので、自分も負けないように自主的に発言し、積極的に会話をするよう心掛けました。
また、元々人見知りでしたが、イギリスで電車に乗る時などわからないことを駅員さんに尋ねたり、バスの運転手に聞いたりする経験を通して、人に話しかけることへの抵抗も和らいだと感じています。
さらに、言葉として知っているだけではなくて、実際に話す時に使えるボギャブラリーも増えたと思います。

本プログラムの参加を検討している方へ

オックスフォードでの留学は、英語力の向上だけでなく、自分自身を成長させる機会でもありました。現地で出会った学生や先生方は多様なバックグラウンドを持っており、日常の交流を通して自然と異文化理解が深まったと思います。
また、最初の授業で「この1ヶ月、学び続けなさい」と先生から言われたことが印象に残っています。それは授業の知識だけでなく、環境や人との関わりから気づきを吸収することを意味していたのだと気づきました。実際に現地の方々は私たちの趣味や文化にも関心を持ち、積極的に話を聞いて下さり、その中で好奇心の大切さや柔軟な考え方を学ぶことができました。
この留学を通して「学ぶ癖」が身につき、学びに対する姿勢が変わっただけでなく、人としても成長できたと感じています。オックスフォードで過ごした日々は、私の人生にとって大きな財産です。皆さんもきっとこのプログラムを通して多くの刺激が得られると思います。ぜひ挑戦してみてください。


👆2025年8月英国オックスフォード大学・ハートフォードカレッジ夏季留学プログラムに参加したメンバー(前列右が東さん)